シャープは8月31日に、タッチパネルやスキャナ機能を搭載したシステム液晶の開発に成功したと発表した。液晶パネルの各画素に光センサを内蔵することにより、タッチパネル用のフィルムなどが不要になる。 従来方式では、液晶パネルの上からタッチパネル用のフィルムなどを貼り合せるため、表示品位の低下やディスプレイ部の厚みが増すといった問題があったが、独自のシステム液晶技術により、液晶パネルの各画素にスキャナなどで利用されている光センサを内蔵させることに成功した。 これにより、タッチパネル用のフィルムなどが不要になり、従来方式と比べてくっきり美しい画面表示と薄型化を実現したとしている。また、従来では難しかった複数ポイントの同時タッチによる認識が可能となった。 シャープでは、2007年9月よりサンプル出荷を始め、量産開始は来春を予定している。画面サイズは対角8.9cm(3.5型)で、画素数は横320×RGB×縦480のハーフVGAとなる。