シャープは31日、タッチパネルやスキャナ—などの入力機能を搭載したシステム液晶を開発したと発表。9月からサンプル出荷を開始、2008年春の量産を目指す。 従来のタッチパネル機能搭載の液晶ディスプレイは、画質の低下やディスプレイ部が厚くなってしまうなどの課題を抱えていた。だが、今回、開発した製品は、画素ごとに光センサーを内蔵したことで、タッチパネル用のフィルムなどが不要になり、表示画質が向上。薄型化も実現した。スマートフォン、デジタルカメラ、PDAなどモバイル機器用のタッチパネル機能搭載の液晶ディスプレイとして期待されている。 さらに、今まで難しかった複数ポイントの同時タッチも可能。たとえば、同時に2本の指で画面に表示された地図の拡大/縮小操作ができる。スキャナー機能は、画面上で名刺などの読み取りができるほか、将来的には指紋認証も可能との見通し。 試作モデルの画面サイズは3.5型(対角8.9cm)。解像度は320×RGB×480ピクセル(ハーフVGA)。