大規模マンションの共同アンテナでは同軸ケーブルが利用されているが、信号の減衰を補い各戸で安定した信号レベルを得るために、要所要所にブスーターを取り付けることがある。ところがブースターを縦続接続する場合、きちんと設計しないと、効果が得られなかったり、無用なノイズが混じったりすることがある。 そこでアンテナ大手のマスプロ電工が提案するのが、光ファイバによる各戸への伝送である。同軸に比べ信号レベルが減衰しにくい光ファイバを2本使って、VHS、UHF、BS、CS、スカパー!などの全チャンネルを伝送する。すでに大規模な共同住宅物件での導入実績もあるという。 各戸には光受信端末が設置され、アンテナから各戸まで、高品位な信号を伝送する。途中にブスーターを取り付けることもないため、全体の設計も容易になるとのことだ。