FOE 2007の展示内容は、主にバックボーンネットワークに関する技術やネットワーク工事業者向けの製品が中心だが、中にはコンシューマに向けた製品や、近い将来オフィスや家庭に進出してきそうな技術も、いくつか展示されている。 富士通アクセスが参考出品製品しているPLC(電力線通信)関連の2製品は、まさにそうしたものだ。 「ホームゲートウェイ(HGW)」は、ハブ機能を持つ無線LAN内蔵ルーターにPLCモデム機能を追加した製品である。ONUと同機をイーサケーブルで接続することにより、イーサネット、無線LAN、PLCという3種類のネットワークに対応するゲートウェイとして機能する。前面にはUSBポートを2個装備しており、ここにハードディスクを接続すれば、ネットワークストレージとして提供することもできる。具体的な商品化の時期は未定だが、今後はさらなる改良を進め、小型化していくとのことだ。 もう一つの参考出品は、GE-PON ONUとPLCモデムを一体化した「GE-PON ONU(PCL内蔵)」である。先に紹介したホームゲートウェイ(HGW)のPLC機能をGE-PON対応のONUに統合したものだという。これ1台でONUへの電力供給を含めた、煩わしい配線から解放されることになる。ブースの担当者によれば「年内には商品化したいが、実際はキャリアから引き合いが来るかどうかにかかっている」とのことだ。