日本電気(NEC)は6日、PCやデジタル家電製品の高速無線通信を実現する「UWB通信(超広帯域無線通信:Ultra Wide Band)」において、3〜9GHzという広い帯域で安定的に信号生成・処理を行う技術を、世界で初めて開発したと発表した。 ここでは、3〜9GHz帯という広い周波数にわたって安定した信号を生成・処理できる超広帯域補償回路技術と、高周波動作が可能な先端CMOSプロセスを採用しているほか、超低電圧動作アンプ技術および回路に存在する素子間ばらつきを低電力で補正する3つの技術が開発された。 UWBは最大で480Mbpsの無線通信が可能な技術で、DVDレコーダーとテレビの無線接続、PCでダウンロードした音楽のオーディオプレーヤーへの転送、PCと周辺機器の無線接続など、大容量データを高速に送受信するのに役立つという。