すべてのモデルに、地上アナログ/地上デジタル/BSデジタル/110度CSチューナーをそれぞれ2つずつ内蔵している。

まずは、テレビの要である画質の向上が図られている。QUALIA 005シリーズの2機種においては、民生用のフラットテレビでは初めてバックライトにLEDを用いる「トリルミナス」を採用。これにより、色の再現力が大幅に向上されている。
また、QULIA 005はもとよりベガの全モデルには「ベガエンジンHD」を搭載。これまでのベガエンジンは、SD(標準画質)をHD(ハイビジョン)並の画質に向上させていたが、ベガエンジンHDでは、HD映像をさらに繊細な映像信号に変換する機能を持つ。
今回のラインナップでこだわったのは、映像だけではない。オーディオ部門で開発されたフルデジタルアンプ「S-Master」を採用。これに合わせてスピーカーも、最大100W、8つのスピーカを搭載するなど高音質化も図られている。「ホームシアターシステムは必要ない」(同社ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー木暮誠氏)とするほどだ。
さらに、ユーザインタフェイスの改良も加えられている。まずは、PSXで用いられている「XMB(クロスメディアバー)」の採用だ。横軸でビデオ、地上波、BS、CSなどのメディアを選択。縦軸では、コンテンツ(放送の場合はチャンネル)を選択するといった具合だ。
![]() |
「XMB」で見たい番組を探しているところ |
リモコンもあらたに開発された。このリモコンは、折りたたみ式の携帯電話と同じような形になっており、たたんだ状態ではチャンネルの変更や音量など基本的なインターフェイスのみが利用できる。これを開くと、さらに多くのボタンが出てきてDVDデッキやビデオデッキが操作できる多機能リモコンになる。
実際に触れてみると、XMBとリモコンのスティックだけで、地上デジタル/BSデジタル/110度CSで放送されている膨大なチャンネルから見たい番組がすぐに探せた。さらに、XMBのレスポンスは非常に早く、これまでのデジタルテレビにはない操作感だ。
![]() | ![]() |
新モデルに付属するリモコン。左が閉じた状態、右が開いた状態 |
■新モデルの価格
●ベガ(プラズマテレビ)
KDE-P50HVX(50V型):1,029,000円
KDE-P42HVX(42V型):777,000円
KDE-P37HVX(37V型):661,500円
●ベガ(液晶テレビ)
KDL-L40HVX(40V型):766,500円
KDL-L32HVX(32V型):514,500円
KDL-L26HVX(26V型):399,000円
●QUALIA 005
KDX-46Q005(46V型):1,102,500円
KDX-40Q005(40V型):840,000円
※いずれも税込み価格