NECは、最大10Mbpsの通信が可能なVDSLモデム「DATAX VTU EB」およびVDSLコンセントレータ(集合モデム)「DATAX VC200T」の製品化を発表した。発売は3月の予定で、第1号ユーザは京王プラザホテルと発表されている。京王プラザホテルでは4月より、このシステムを使った常時接続の高速インターネットアクセスサービスを無料で提供するとのことだ。 VDSLは、ADSLやSDSLと同様にメタル2芯の電話線を使用して高速通信を行うというもので、非常に高速ながら、速度を維持できる距離が短い。このため、ビルや集合住宅などでの使用に向くとされている。特に、ホテルのように所有者によって完全に管理されているメタル配線の環境では、ISDNなどによる影響を受けないため導入がスムーズに行える。 集合モデムの上位接続インターフェースについては、モデルによって100BASE-FX(光ファイバ)もしくは100BASE-TX(RJ-45)から選択できる。