桜井美奈の小説『殺した夫が帰ってきました』が、WOWOWで連続ドラマ化されることが決定。主演を務めるのは山下美月で、7月より全6話が放送・配信される。
同作は、DV夫を殺して平穏な日々を手に入れた妻の前に、殺したはずの夫が現れるという衝撃のサスペンスミステリー。初の連続ドラマ単独主演となる山下が、夫を殺し、その事実を隠しながら生きる主人公・鈴倉茉菜を演じる。

山下は自身が演じる役柄について、「『SOSを出せない人間』だと思っています。監督に現場やモノローグ収録でよく言われたのが、“感情をなるべく出さないでほしい”ということでした。茉菜はストーカーに襲われた時ですら、大きな声で助けを求めることが出来ません。一度も泣き喚いたり、叫んで取り乱したりしないんです。ただ、生きているだけ。人生をつまらないと思っている訳ではなく、自分のような人間が存在していてはいけないと信じているからです。幼い頃から常に諦め続けなければいけない道を歩んできたが故の、哀しさだと思います」とコメント。
また撮影時の印象的なエピソードについては、「このまま息ができなくなってしまうのではないかと思う程、寒さが厳しい日に泥の上に這いつくばっていた時は、意識が遠のいていくのがすごくリアルでした。最後の大事なシーンの時に、あまりに風が強くてほぼ声が聞こえない状態でやっていたのも、印象深いです」と語っている。
なお、茉菜が殺した夫の役を演じるキャストは近日発表される予定だ。
