未成年女優との交際疑惑でイメージが失墜している俳優キム・スヒョン。その顔に、ついに“ぼかし処理”が施され、注目を集めている。
最近、ボーイズグループTOMORROW X TOGETHERのスビンによるYouTubeコンテンツで、同グループのボムギュが「K-ドラマ同好会会長」として、お気に入りの韓国ドラマを紹介した。
番組内では、俳優のパネルやドラマポスターが登場したが、キム・スヒョンの顔には“ぼかし処理”が施されており、その対応に関心が集まった。
このコンテンツでは、キム・スヒョンが主演した『星から来たあなた』や『涙の女王』も紹介されたが、ポスターは女性主演のチョン・ジヒョンやキム・ジウォンのみが映っているバージョンに差し替えられ、キム・スヒョンについての直接的な言及も避けられていた。

現在、キム・スヒョンには、突然この世を去った女優キム・セロンが未成年だった当時、彼女と交際していたのではないかとの疑惑が浮上している。本人はこれを否定しているが、複数の写真や動画が出回っており、疑惑が完全に払拭されたとはいいがたい状況だ。
メディアから“退場”したスターたち
キム・スヒョンに限らず、韓国では不祥事を起こした芸能人が登場する動画や写真を使用する際、その顔に“ぼかし処理”を施す例が多い。
記憶に新しい例としては、飲酒運転で物議をかもしたBTSのSUGAが挙げられる。

昨年8月、韓国tvNのYouTubeチャンネルではバラエティ番組『会長の人々』(原題)の予告編が公開された。そのなかで、出演者がBTSの新人時代の韓服について語る場面があり、当時の写真が資料として登場したが、SUGAの顔にのみ“ぼかし処理”が施されていた。ただ、本放送ではSUGAの顔も他のBTSメンバーと同じようにそのまま公開された。

また、2019年に「バーニングサン事件」の中心人物として名指しされ、懲役1年6カ月の判決を受けたBIGBANG元メンバーV.Iも、YGエンターテインメントがグッズから彼の顔を処理した過去がある。

2023年4月に飲酒運転で世間の批判を浴びたSHINHWA(神話)のシン・ヘソンも、同年8月に放送されたバラエティ番組『家事をする男たち シーズン2』(原題)で、顔を“ぼかし処理”された。
女性アイドルも例外ではない。
今年1月、韓国SBSで放送されたSMエンターテインメント30周年記念特別番組『K-POPザ・ビギニング:SMTOWN 30』では、K-POP初のガールグループ「S.E.S.」の歴史が紹介された。
当時の映像が流れる中、SHINeeのキーは「本当に伝説だった」と語り、少女時代のユナも「私はS.E.S.先輩を見て夢を育んだ。特技自慢もS.E.S.の歌で練習した」と振り返ったが、S.E.S.のメンバー3人のうち、シューの顔は“ぼかし処理”された。

シューは2016年8月から2018年5月にかけて、マカオなどの海外で、26回・約7億ウォン(約7000万円)の常習賭博に興じた疑惑が浮上。2019年2月に懲役6カ月、執行猶予2年の有罪判決を受けている。
これまで挙げた過去の事例と比べると、キム・スヒョンは有罪判決を受けたわけではなく、彼の顔を消すという対応は時期尚早ではないかという声もある。
それにもかかわらず、キム・スヒョンの顔をぼかしたスビンのコンテンツには、「編集者さん、お疲れさまです」といった肯定的な反応も見られた。

自身の過ちによってメディアから姿を消すことになったスターたちだが、それが自ら招いた結果である以上、同情の余地は少ない。“ぼかし処理”される芸能人がこれ以上増えないことを願うばかりだ。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。