俳優の松本若菜が、8日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。両親に芸能界入りを反対された過去を語った。
芸能界入りのきっかけは、奈美悦子からのスカウトだという松本。当時、15歳で高校生だった松本は、学校帰りにショッピングモールに立ち寄ったとき、友達から「芸能人が来ているよ」という話を聞いたという。そこで、松本は奈美に握手をしてもらい、フードコートに移動し友人と話をしていると、奈美から「芸能界に興味ない?」と声をかけられた。
その場では二つ返事で「やりたいです!」と答えた松本だったが、家に帰ると奈美の事務所から電話があり「芸能界というものがどんどん現実味を帯びた時に突然怖くなっちゃって。東京に行って仕事するのかみたいな」と、最終的には怖気ついて断った。
高校卒業後に就職し、22歳まで地元・鳥取で仕事をしていた松本だったが、「20歳を超えたあたりから、仕事をして家に帰るという毎日の日々が、もうちょっと自分らしく生きられる何かがあるんじゃないか」と自問自答する時期があったという。そこで、15歳の時に断った芸能界の仕事を「もし再チャレンジするなら、今が最後のチャンスかな」と思い、今度は松本から奈美の事務所へ連絡を入れた。
奈美は松本のことを覚えてくれていたようで、すぐに具体的な仕事の話になったものの、松本の両親から許可が出るかわからなかった。そこで松本は「東京でアパートを見つけて、そのままその契約書を全部書いて。あとは保証人の欄に父の名前を書いてもらうだけにして、それを鳥取に持って帰って。あとは(親に)土下座をしました」と、芸能界に入るためにできることはすべてやったという。
しかし、両親からは「ダメだ」の一点張りで猛反対。しかし、最終的には母親が「最終的にはたった1回の人生だし、若菜のやりたいように、一度は苦労してみてもいいんじゃない」と言ってくれ、父親も説得してくれて芸能界入りの許可をとれたそうだ。
松本のエピソードを聞いた黒柳徹子が「それから、お父さんはなんて?」と尋ねると、松本は「上京する日に、父に『やめるのは今だぞ』って言われました。でも、その時は絶対に何がなんでもやってやるって気持ちだったので『いや、行く』と伝えました。それから38~39歳くらいまでは電話するたびに『いつ帰ってくるんだ』と言われていましたが、最近は言ってこなくなりました」と、笑顔で語った。