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『第36回ヤングシナリオ大賞』発表! 大賞は会社員・石田真裕子さんの『人質は脚本家』

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石田真裕子さん【撮影/ババショウタ】
  • 石田真裕子さん【撮影/ババショウタ】
  • (左から)三嶽咲さん、石田真裕子さん、審査委員長・宮崎暖プロデューサー【撮影/ババショウタ】
  • 石田真裕子さん【撮影/ババショウタ】
  • 三嶽咲さん【撮影/ババショウタ】
  • (左から)三嶽咲さん、石田真裕子さん【撮影/ババショウタ】
  • (左から)三嶽咲さん、石田真裕子さん【撮影/ババショウタ】

 6日、フジテレビにて「第36回ヤングシナリオ大賞」の受賞作が発表された。

 同賞はフジテレビが主催するドラマ脚本コンテストであり、大賞受賞者には賞金300万円が贈られるほか、受賞作のうちの一編がテレビドラマ化されることが決定している。過去の受賞者には坂元裕二、野島伸司、乃木亜希子らが名を連ねる。

(左から)三嶽咲さん、石田真裕子さん、審査委員長・宮崎暖プロデューサー【撮影/ババショウタ】

 総応募数1,585編の中から大賞に選ばれたのは、石田真裕子さんの『人質は脚本家』。過去の失敗から脚本を書けなくなった主人公が、とある事件に巻き込まれたことをきっかけに再び筆を取るヒューマンコメディだ。

 審査委員長を務めたフジテレビドラマ制作部の宮崎暖プロデューサーは、「状況はリアリティを度外視したファンタジーのようなコメディなのに、話す言葉はリアルという“熱を出したときに見る夢”のような脚本で、ページをめくる手が止まりませんでした」と作品を高く評価し、大賞に決まった経緯を語った。

 受賞した心境について尋ねられると、石田さんは「私の唯一の趣味はテレビドラマを見ることで、とにかくドラマが好きです。ただ、書くことに関しては初心者なので、大賞をいただいて戸惑う気持ちがまだ半分ぐらいあります」と素直な思いを明かした。続けて、「だからこそ、少しでも早く一人前の脚本家になれるように、今度は私が誰かの人生にとって大切なドラマを書けるように、ここから精一杯頑張っていきたいと思います」と今後の決意を語った。

石田真裕子さん【撮影/ババショウタ】

 学生時代の夢は小説家だったという石田さん。「社会人として働いていましたが、2年ほど前にもう一度物語を作る夢を追いかけたいと思い、テレビドラマの脚本を書こうと決めました。いつか三谷幸喜さんや宮藤官九郎さんのような、分かりやすく天才的なコメディを書けたらいいなと思います」と、影響を受けた脚本家の名前を挙げた。

 また、今後書いてみたい作品については、「私は今、普通の会社員であり、子育てもしている母親です。だからこそ、その視点をきちんと落とし込んだドラマを書きたいですね。せっかく大好きなドラマの世界に足を踏み入れたので、早く一人前になれるよう頑張りたいと思っています」と目標を力強く語った。

三嶽咲さん【撮影/ババショウタ】

 佳作に選ばれたのは、三嶽咲さんの『天才クイズアカデミー』。クイズ研究会に所属する3人の高校生が全国大会を目指す青春ストーリーだ。定番の題材でありながら、既存のコミュニティに入ることの難しさや勇気を綿密に描いており、現代の空気感を巧みに反映している点が評価され、佳作に選ばれた。

 佳作受賞の心境について尋ねられると、三嶽さんは「昨日、受賞の言葉を考える中で、“なぜ書き続けるのか”を改めて考えました。すると浮かんだのは『雲外蒼天』という四字熟語でした。この言葉には『努力した先にある青空は美しい』という意味があります。ストーリーテラーでトップを走る日本の漫画家さんたちや、韓国ドラマに追いつけ追い越せの精神で頑張っていった先の世界を見たくて、たぶん書き続けているんだと気がつきました。この賞をいただいて、ほんの少しですが前に進めた気がして、本当に嬉しいです」と喜びを語った。

(左から)三嶽咲さん、石田真裕子さん【撮影/ババショウタ】

 元々は映画会社で企画編成の仕事をしていたという三嶽さん。「とにかく1日1冊本を読みなさい」という先輩のアドバイスが、シナリオライターとしての基礎になっているという。「毎日脚本を持ち帰り、読み続けていました。それが今、大きな財産になっていると感じています」と、喜びを噛み締めつつ過去の経験を振り返った。

 今後書いてみたい作品については、「エンタメ性と社会性の両方を大事にした作品を作っていきたいです。映画やドラマは多くの人に見てもらえる力があり、社会を変える力がもしかしたらあるかもしれないと思っています」と、真っ直ぐな思いを語った。



《ババショウタ》
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