くら寿司が特許を持つ「抗菌寿司カバー鮮度くん」が、発明協会主催「令和6年度近畿地方発明表彰」において「発明奨励賞」を受賞することが決定した。
「抗菌寿司カバー鮮度くん」は、寿司の乾燥を防ぎつつ、空中のウイルスやほこり、飛沫から守る機能を持ったもの。この技術により、コロナ禍などの課題がある中でも、回転レーンでの寿司提供を可能にし、お客からの信頼を得ている。また、カバー上部のQRタグを活用し、寿司の滞在時間や提供タイミングを管理するシステムも導入されている。
くら寿司の田中邦彦代表取締役社長は、このようにコメントしている。「この度は、長い歴史を持つ名誉ある賞を頂き、感謝申し上げます。『抗菌寿司カバー鮮度くん』は、お寿司の安心・安全を守るためには欠かせないもので、海外ではこのカバーがないと営業できない地域もあります。私たちは回転寿司店です。今や、回転レーンでお寿司を提供しているのは大手チェーンで当社のみとなりましたが、回転レーンでの提供を可能にしているのは、この寿司カバーです。お寿司を回して提供すること自体が1つのエンターテインメントとして国内外からご支持頂いている中、日本が誇る外食のモデルとして、回転寿司を世界にも発信していければと考えています」
同製品は、海外展開においても重要な役割を果たしており、アメリカや台湾、中国大陸での店舗展開を支えている。特に、アメリカの厳しい衛生基準をクリアし、カリフォルニア州での出店を実現したことが評価されている。
