10月11日より、Prime Videoにて見放題独占配信が始まる純愛ラブストーリー『愛のあとにくるもの』。同作が日本で配信されることを記念して、主人公・潤吾役の坂口健太郎とヒロインのチェ・ホン役を演じたイ・セヨン、監督のムン・ヒョンソンが登壇した来日記者発表イベントが開催された。
現在の冬の韓国と5年前の春の日本を舞台にした本作は、日本と韓国それぞれでロケ撮影を敢行。劇中ではホンと潤吾の思い出の場所である井の頭公園、デートを重ねた吉祥寺の街など、あたたかな春の日本で過ごした幸せな2人の姿が映し出される。
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日本での撮影についてイ・セヨンは、「一番記憶に残っているのは井の頭公園です。去年の冬にムン監督と一緒に初めて井の頭公園に行ったんです。その時に本当に美しくて広くて自然な印象がありました。地味ながら華やかというか、そういう景観を目の当たりにして公園というのはこんなに美しいのかと思いました。またこの公園に来たいな、ここで撮影できたらなと思っていたのですが、実際に撮影場所として行ったときもやはり美しくて、いちばん記憶に残っています」と思い出を語った。
また坂口は、「韓国のヨルトン公園でクランクインしたんです。この作品の中では2人の間には5年という時間が開いているので、再会する時ってどうしても関係が冷えたところから始まるんです。5年後、2人の仲がすこし冷えてしまっている中での冬の寒いヨルトン公園でのシーンだったので、2人の関係にすごくあっていて。空気はとっても澄んでいたけど、木々が枯れていたり、どこか悲しい印象を与えてくれる場所だったので、印象に残っています」と明かした。
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2人は文化や言葉の壁はありつつも、撮影現場では和気あいあいとした雰囲気だったそう。韓国での撮影中、坂口は“その日覚えた韓国語を現場で披露する”ことが日課になっていたといい、「毎日撮影が終わると、トランシーバーで言っていました。いつの間にか定例化していて、途中からは撮影の最後のカットには助監督さんがトランシーバーを持って待機してくれていたんです(笑)」と語った。
また劇中で繰り返し問われている“変わらない愛があると信じますか?”というテーマについて、坂口は「終わりはないと思うんですけど、愛は変化していくものだなと思います。出会ったころの愛の熱量や色や形と、時間が経って交わしている愛の形って、目に見えないけど色も質量も違うと思うんです」と語った。
それに対してイ・セヨンは、「変わらない愛があると信じます!私のセリフは『変わらない愛があると信じますか?』ですが、あります!」と断言。続けて、「愛は変わらないと思うけど、人は変わることがあると思います。愛そのものは変わらないと思いますし、運命的な愛もあると信じています」と語った。
なお坂口が好きな韓国語をフリップに書いて発表する場面では、「チャジャンゴチナガムニダ」と回答。「『自転車が通ります』という意味なんですけど、撮影でよく聞いた言葉なんです。最初はどういう意味なんだろうと思ってたんですけど、日本の潤吾の家の近くも自転車が多かったので…(笑)。思いやりのある言葉だなと思います」と明かし、会場を笑わせた。