1989年に少⼥まんが雑誌『りぼん』(集英社)で連載、1995年にはアニメーション映画が公開された不朽の名作を実写化。中学時代の主人公・雫と聖司の出会いはもちろん、完全オリジナルの10年後の物語も描かれた。今回は、清野と松坂のほか、本作に出演する内⽥理央、安原琉那、中川翼、荒⽊⾶⽻、住友沙来にくわえ、平川雄⼀朗監督も出席した。
コロナ禍もあって、2020年3月にスタートした本作の撮影も、中断を経て、今年5月に撮影が終了。2年半という歳月がかかった。松坂は「本当に(時間が)かかりました……」と一言。「大河ドラマでいったら2本分です。大河ドラマ2本分の想いがこの作品に詰まっています」とユニークにまとめてアピールした。
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一方、クランクアップの際には、感極まって涙を流したという清野。「『耳をすませば』の撮影が止まってしまった間にも、ほかの作品を撮っていたんですけど、(清野が演じる) 雫ちゃんが頭のどこかに必ずいた」と回顧。クランクアップの撮影にいったとき、忙しいのにも関わらず、2年半前から撮影を共にしたスタッフがかけつけてくれたそうで「すごく感動しました。2年半の想いと、現場のあたたかさに涙があふれてしまいました」と振り返った。
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このほか、住友が演じた中学時代の雫の親友・⼣⼦について、ふだんはサバサバしている夕子だが、好きな人の前だとモジモジしてしまう性格だと説明。住友が「私自身も親友といるときは明るく元気なんですけど、好きな人の前になると落ち着きがちになります」と話すと、その純粋さに松坂が思わずのけぞる一幕も。その様子を見たMCのフリーアナウンサー・青木源太から「青春ですね!」と声をかけられていた。
映画『⽿をすませば』は、10月14日に全国公開予定だ。