同プロジェクトから誕生した期間限定の高級パン店「サンジャポ半端ないって!」で販売されている藤田ニコル&デーブ・スペクター考案の“塩パン”と、明太子入りの食パン「サンジャ食パン《紅》」を実食したので率直な感想をレポートしたい。


神奈川県横浜市にある田園都市線の青葉台駅から、徒歩10分の立地にある「サンジャポ半端ないって!」。もともとは岸本氏がプロデュースした高級パン店「午後の食パン これ半端ないって!青葉台店」が、3月6日~6月5日の3ヶ月間限定でネーミングを変更し、コラボショップとなっている。



現在、同店で販売されているプロジェクト第一弾商品は、藤田ニコルがプロデュースした、バターたっぷりの塩パンでビターチョコを包んだ「“罪”なチョコ塩パン」(税込280円)と、デーブ・スペクターがプロデュースした、ピーナッツバターの味わいが魅力の「ナッツかしいアメリカン塩パン」(税込280円)。そして、今までありそうでなかった明太子をたっぷりと使用した「サンジャ食パン《紅》」(税込980円)の3商品。
この日は、「サンジャ食パン《紅》」が昼12時に焼き上がるとのことで、焼き上がり時刻にショップに行ったところ、数人ほど並んでいたが、無事に3種類のパンを購入することができた。購入時は、電子マネーやクレジットカードは使えず、現金のみが使用可能とのことだったので、注意したい。


同店は持ち帰り専用のショップのため、自宅に持ち帰り、実食することに。まずは、最高に美味しそうな「サンジャ食パン《紅》」からチェック。「『サンジャポ』らしく、常識を覆し、日曜をあざやかに彩り、刺激的なものを作りたい」というコンセプトのもと、開発された同商品。バター入りの生地に明太子を塗って巻き込んだ後、再度「追い明太子」を塗り、焼き上げているため、明太子のつぶつぶ感が贅沢に楽しめる逸品だ。“食パンの概念を変えた食パン”と謳っている通り、確かに明太子を使った食パンは、意外にも、今まで見かけなかったように思う。



一口食べると、明太のうま味とバターのコクが口の中に広がり、辛すぎず塩気のバランスが絶妙な味わいだ。食感は、かつてのどの高級食パンでも経験したことのないモチモチぶりで、個人的には、高級食パン至上ベスト1、2をあらそう美味しさだ。明太子のつぶつぶ感に加え、あおさの色と風味もアクセントになっている。
続いて、デーブ・スペクターがプロデュースした「ナッツかしいアメリカン塩パン」を実食。こちらは、デーブ氏が故郷のシカゴで少年時代に味わってきた、アメリカの家庭ではおなじみのピーナッツバターとブルーベリージャムを包み込んだ塩パン。

口に入れると、クリームだけでなく、大粒のピーナッツがゴロッと入って来て、斬新な食感。濃厚なピーナッツバターと甘さ控え目のブルーベリージャムがマッチしていて、大人も子どもも喜ぶ、ほんのり甘くてマイルドな味わいだ。アメリカの子供のたちのおやつを再現したというだけあり、庶民的でどこか懐かしさが感じられるが、日本人としては、同時に新しさや驚きも感じられる、とても魅力的な塩パンに仕上がっている。

最後は、藤田ニコルがプロデュースした「“罪”なチョコ塩パン」。こちらは、カカオ40%と65%のビター感が異なるチョコをふんだんに包み込み、たっぷりのバターと共に焼き上げた塩パン。仕上げに押されたニコルのイニシャル「N」の焼き印がおしゃれな一品だ。


食べてみると、2種類のチョコのコクと甘みが口の中に広がり、幸せな気分に。パンの表面にかけられている大粒の塩が、いいアクセントになっており、甘ったるいだけのチョコパンとは違った大人な味わいが楽しめた。

これらのコラボ3商品について、定員さんに聞いたところ、「サンジャ食パン《紅》」は購入後3日ほどの間に、塩パンは購入後、なるべく早めに食べるのがおすすめで「購入日はそのまま食べ、翌日はトーストして食べると、また違った食感が楽しめます」とのことだった。同店は、残り2ヶ月弱の期間限定ショップのため、気になる方は早めに足を運んでみては。