
そもそも「台湾カステラ」とは、“ふわシュワ”で軽~い食感が魅力の大型カステラのこと。台湾では「焼きたてのケーキ」と呼ばれ、市場などで食事代わりに食べられている、なじみ深い食べ物なのだそう。
日本のカステラとの最大の違いは、なんといっても食感。「台湾カステラ」は、主にメレンゲと牛乳と卵で作られているため、スフレやシフォンケーキに近い、ぷるぷる&フワフワな新食感が楽しめる。甘さも日本のものよりも控えめで、おやつはもちろん、朝食などのパンの代わりとして食べられるところも魅力だ。

そんな大人気の「台湾カステラ」が購入できる、関東でおすすめの4店舗をご紹介したい。
目次
・日本初の台湾カステラ専門店!「新カステラ」
・行列ができる人気店!「台楽タンガオ 東急プラザ銀座店」
・世界7ヵ国で朝食として愛される「グランドカステラ」
・台湾カステラのデコケーキやオムレットも!「千成屋珈琲」
日本初の台湾カステラ専門店!「新カステラ」
https://shincastella.com/
こちらは、2017年に日本に初上陸した台湾カステラ専門店「新カステラ」。台湾で食事代わりに食べられていた焼きたてカステラを、1年以上の年月をかけて改良し、日本人の口にあう食感と味わいに仕上げたとのこと。一号店を東京・高円寺に立ち上げた後、昨年12月には、浅草のドン・キホーテ1Fに新店をオープン。

メニューは、「プレーン」(842円税込/ハーフサイズ432円税込)、「プレーン生クリーム入り」(1,058円税込/ハーフサイズ540円税込)のほか、ニンジンカステラやイチゴカステラなどの毎月絵柄が変わる期間限定メニュー(1,058円/税込~)を販売。

すぐに食べたい人のために、カステラを小さくカットした「カップカステラ」プレーン(432円/税込)、月替わり(540円/税込)、half&half(432円/税込)のほか、トッピング用の生クリームカップ(250円~/税込)も販売されている。


こちらは、電話予約ができたため、「プレーン生クリーム入り」(1,058円/税込)と、月限定メニューの「ニンジンカステラ」(1,080円/税込)を注文しておき、購入。店員さんいはく、まずはそのまま焼き立ての味を楽しんで、翌日はラップをかけずにレンジで10秒チンして食べてくださいとのこと。厚めにカットして焼いた厚切りトーストや、1センチほどにカットしてラスクにアレンジするのもおすすめなのだそう。


プレーンタイプの方は、口当たりがよく軽やかで、フォークを入れるとシュワシュワと音がするほどのスフレ感。ほんのり甘みがあり、素朴な味わいが美味! ニンジンカステラは、生地に練り込まれたニンジンや干しブドウが絶妙で、ほかにはない大満足の味わい。見た目も可愛いので、パーティーケーキや手土産にも最適だ。

行列ができる人気店!「台楽タンガオ 東急プラザ銀座店」
https://tarakutangaoginza.owst.jp/


東京・銀座に3月にオープンし、行列店となった話題の台湾カステラ専門店「台楽(たいらく)タンガオ」。台湾の名店で修行した店主が、新鮮な卵と牛乳、小麦粉を絶妙な割合いで混ぜ合わせて作った、本場の台湾カステラを提供している。

種類は「プレミアムプレーン」(1,080円/税込)、「チーズ」(1,280円/税込)、宇治抹茶」(1,380円/税込)、チョコレート味」(1,280円/税込)があるが、残念ながら、この日は15時過ぎの時間でプレーン以外の味は完売していた。


予約の整理券をもらい、次の焼き上がり時間を待って購入。焼き立ての熱々を目の前でカットして、刻印を焼きつけ、箱に入れて販売してくれる。焼き立てはプルプルと揺れるほどに柔らかく、手に取ると、すぐに崩れ落ちてしまうほど。


味はなるほど。卵の味がふわりと広がって、とっても美味しい! 今まで食べたことがあるスフレなどに近いようで、微妙に違う新感覚。これは、また食べたくなる味だなと、行列店になるのも納得だ。2日目は冷蔵庫で冷やして水分を飛ばすと、しっとりとして甘みが増し、焼き立てとはまた違う、クールな食感が楽しめた。

世界7ヵ国で朝食として愛される「グランドカステラ」
https://grandcastella.jp/pages/shop

「グランドカステラ」は、台湾の淡水区で誕生し、アジアを中心に世界7ヵ国で愛されてきた台湾カステラの元祖店。特別な日のスイーツではなく、日常に溶け込むスイーツとして朝食やおやつ、お土産やギフトとしても人気なのだそう。

日本では、昨年5月に東京スカイツリータウン・ソラマチ店がオープンし、たちまち行列ができる人気店に。現在は、渋谷スクランブルスクェアに期間限定で出店中で、ソラマチ店でその日に焼いたカステラを直送して販売しているとのこと。

種類は、シンプルに3種類。「プレーンカステラ」(962円税込)、「チーズカステラ」(1,221円税込)、「ハーフ&ハーフ(プレーン&チーズ)」(1,113円税込)。

渋谷の催事店に行くと、店内に行列ができるのを避けるため、朝9時半から並んで整理券をもらった人のみの販売となっており、整理券がない場合は、夕方18時以降の一般販売タイムに購入ができるとのこと。しかし、一般販売の整理券をもらって18時まで待ったものの、プレーン味はあえなく完売。1人2個まで購入が可能とのことで、今回は「ハーフ&ハーフ」を購入。


こちらがチーズ味。分厚いチーズが層になって入っており、温めて食べるのはもちろん、冷たいままでも食べ応えがあっていい。

プレーンは4店舗の中で、最も甘さが控えめ。「朝の新しい主食」として提案しているだけあって、甘みの少ないスフレのような同店のカステラなら、おかずとも相性が良さそうだ。
台湾カステラのデコケーキやオムレットも!「千成屋珈琲」
https://k510348.gorp.jp/

昭和23年に創業したミックスジュース発祥の店「千成屋珈琲」のラゾーナ川崎プラザ店が、台湾カステラの専門店「台湾カステラ米米Fan Fan(ファンファン)」とコラボレーション。
定番の「台湾カステラプレーン(蜂蜜入り)」(750円税込)や、生クリームが入った「台湾カステラ 生クリームサンド」(980円税込)のほか、ショートケーキのような「台湾カステラオムレット」(580円税込)や「食べ歩き 台湾カステラCUP」(410円~税込)もあり、様々なフルーツやソフトクリームがトッピングできるなど、持ち帰りメニューが豊富なところが同店の特徴だ。


さらに、店内では名物のミックスジュースや冷コー(アイスコーヒー)などと一緒に、台湾カステラを使ったデコケーキ「たっぷりいちご」や「ミックスフルーツ」、「ブリュレチーズ」(650円~税込)も楽しむことができる。

今回は「台湾カステラ 生クリームサンド」と「台湾カステラオムレット いちごプレーン」を持ち帰った。

今回紹介した4店舗の中では、日本のカステラに最も近い食感。オムレットは、自宅で焼いたちょっとスポンジが硬めのショートケーキの味そのもの。最近販売されているケーキは、柔らかいスポンジのものがほとんどなので、実はこんな素朴なケーキが食べたかった…とほっこりした気分に。

一口に「台湾カステラ」と言っても、お店により、食感も味もまるで違っていた。今回紹介した4店舗は、それぞれに美味しいので、気になる方は、ぜひ試してみては