坂上忍が、29日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)で、五輪中止を強く訴えた。
28日夜、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が今夏の大会について「無観客という覚悟は持っている」と語った。観客数は6月に決定する。
これについて坂上は、「この方々たちが持つ覚悟というのは、“開催”を前提とした覚悟ではなく、“中止”という判断もせざるを得ないという覚悟を持つというのが、僕は正しい言葉の使い方だと思っている」と持論。
組織委は現在、日本看護協会に対し約500人の看護師派遣を要請。現場からの反発を招いているが、坂上も「医療がオリンピックに持っていかれて東京の医療がひっ迫するようなことになって、命に優先順位をつけざるを得なくなったら、どうするんですか?」と問いかけ、さらに「こっちで金メダル獲って良かったね、その裏で何人お亡くなりになりましたという報道を視聴者の皆さんにお伝えしなければならないんですか?」と訴えた。
その上で坂上が「コロナとオリンピックを同等に捉えるということは僕はできない」と論じると、薬丸裕英も「僕も無理だと思います」と共感。「現状を見たら医療現場がどんなに大変かということが分かる」と述べ、「それでまた駆り出されるとなると、しわ寄せが来るし、医療従事者の方は休息もとれない」「やっぱり、現段階で僕は無理なんじゃないかなって個人的には思っています」と主張していた。