スタジオジブリの原点を振り返る展覧会「アニメージュとジブリ展 ~鈴木敏夫の仕事~」が、2021年4月15日より松屋銀座を皮切りに全国で開催される。
同展では、数々のヒット作を手掛けてきたスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫の、 “編集者”としての「もう一つの仕事」に焦点をあてた展覧会。鈴木は日本初の本格的な商業アニメーション専門誌『アニメージュ』を1978年の創刊から中心となって支え、「宇宙戦艦ヤマト」 や「機動戦士ガンダム」といった、日本で最初のアニメブームを盛り上げた立役者の一人として知られる。
同誌で様々な実験的な試みを行う中で、高畑勲、宮崎駿両監督と出会い、『風の谷のナウシカ』を世に送り出した。さらに、編集者でありながらスタジオジブリ誕生への道筋も。同展では、鈴木が編集した1989年11月号までの12年弱にわたる同誌をもとに、「機動戦士ガンダム」(1979年)を軸としたアニメブームから『風の谷のナウシカ』(1984年)の成功、そしてスタジオジブリ誕生と『天空の城ラピュタ』(1986年)までを振り返っていく。
そして、同誌を作るうえで確立していった鈴木流のプロデュース術にも着目。鈴木と同誌が世界のアニメーションの歴史と昨今の日本文化に与えた影響も紹介する。「アニメージュとジブリ展 ~鈴木敏夫の仕事~」は、2021年4月から東京の松屋銀座にて開催され、以降は宮城県石巻市など全国を巡回する予定。展覧会の詳細は来年発表予定とのこと。