で、印象だけでものを語られている最たるものがラーメンだと思うんです。何故みんなすぐに、「ラーメンは不健康」って言うの? 肉も野菜も主食も、いちばんおいしく入っているのがラーメンでしょ? ヤサイマシマシって呪文があるくらいで、ほかの食い物よりもほっぽど野菜が入ってヘルシー。それがラーメンなんですよ。
そうすると、また小うるさい人が言うわけですよ、塩分がなんだとか脂がとか栄養バランスがどうとか。そんな人に反論するかのようなカップ麺が、今回紹介する「All-in NOODLES 卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば」です(名前長っ!)。ちなみに販売は日清食品グループ オンラインストアで、1つ600円(税抜)で販売されています。
まあ、ラーメンと言うよりも最近流行の混ぜそばであり、日清食品の「All-in NOODLES」シリーズの一商品なんですけれどもね。ラインナップとしては、単体の麺のみ1食が400円(税別)で用意されているほか、「パクチー香るトムヤムまぜそば」、「ごま香る濃厚坦々まぜそば」が存在し、さらにセット商品も販売されています。
で、そもそも「All-in NOODLES」とは何かというと、先ほど言った“栄養バランス”について考えられた麺製品なんですよ。なんでも、1日に必要な栄養素の1/3量以上を配合した麺が入っているのだそうで。もちろんこればっかり食べるのはよくないかもしれないけれど、計算上はこのまぜそばを1日3回食うと、1/3+1/3+1/3ということで、1日の栄養素が全部採れてしまうんじゃないかって……。まあ、いい大人ならそんなことはしないほうがよさげってことは分かると思いますし、そもそもそういうことではないのでしょうが、ともかく健康には甚だ良さそうな食品なわけです。ラーメンを批判する輩に鉄槌を下すことのできる存在ってワケですね。
と、ラーメンを批判する輩への敵愾心から前置きが長くなってしまいましたが、実食してみましょう。
まずは容器。600円という価格もあってか豪華というより品がいい(別にカップヌードルシリーズの品が悪いわけじゃないですよ念のため)。容器の周りをくるりと紙のシートが覆っています。

さて、シートにはラーメンに(ではなく実際はAll-in NOODLESに)含まれている栄養がいかに多いか、そのリストも表記されていて、「俺はラーメンという“健康食”を食っているんだ文句あるか!」という気分を盛り上げてくれる仕掛けも。

実際の作り方なのですが、まぜそばだけあって、カップ焼きそばと変わらない手順。容器が大仰だけにちょっとビビりましたが、簡単です。


では、内容物を取り出しましょう……

最初は、フタ上面に配置されている湯切り用のツメを開放して穴を開きます。この手順も説明に記載されているんですよ。丁寧。

お次に麺の袋を開けるのですが、これもデザインが凝ってますねぇ。All-in NOODLESのロゴもオシャレですよ。

と、麺の袋を開けると青い袋が。

袋から取り出した麺は、かやくとともにカップの中に。お湯を注ぎます。

お湯を注いだら6分間待つのですが、その間液体だれをフタの上に置いて温めます。先ほど「フタには秘密がある」と言いましたが……

6分経ったのでお湯を切ります。

お湯を切った直後に中身を見たのですが、あんまりカップ麺らしい雰囲気はなくて、普通の麺みたいでした。

ここまできたら、あとは液体類を入れて混ぜるだけです。




さて、全部入れ終わったら、そこはやっぱりまぜそばなので、まぜまぜと。

ひととおり調理(とも呼べないわけですが)が完了! ガッツリ食べてみます!

まぜそばてーのはやっぱり、一気にガツガツと食ってこそウマい! ので、じゃんじゃん口の中に運んで食べてみたのですが、これね、たしかにカップ麺ではありますが、その作りは本格的な麺ですね。まず、コシがあるといいますか、カタさがある。カップ麺の場合、麺をカタめにしようとするならば、「2分で」フタを開けたりするわけですが、その場合確かに麺はカタめではあるものの、湯が浸透していないわけで、なんとなく“芯”が残っている雰囲気。いっぽうAll-in NOODLEは太くてきちんと噛みごたえがあるんですよね。麺を見ればわかりますが、パスタに似た感じ。だからこその、ラーメンではなくてまぜぞばでの商品化ってことなのかもしれません。
全体の味については、意外と液体だれのパンチが効いている。ほどよく辛く、これもカップ麺というよりはふつーにまぜそば。カップ麺的な、万人向けのやさしさよりも、まぜそばとしての心意気を感じますかね。そして、そんな主張の強い液体だれに対して、コクというかまろみを出してくれるのが、卵黄だれですよ。いい仕事してます。濃い口な味の液体だれの味だけだと、ともすれば単調になってしまうところ、この卵黄だれの風味がそれを中和するように口に広がるところはナイス! 納得のハーモニーではないでしょうか。
これにて、「All-in NOODLES 卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば」のレポートを終わります。バランスよく栄養を摂取できるのが本製品の主な特徴だとは思うのですが、それ以前に、麺がカップ麺や即席麺らしからぬ質量を持っているので、それを楽しむのもアリかと。All-in NOODLESのページには、商品紹介のほかにアレンジレシピなども掲載されていますので、そちらも閲覧してみることをオススメします。
<TEXT:dairoh>