タイムキーパーではない。タイムサーバーだ。タイムサーバーとは、ネットワーク内の各装置の「時計」を正確に同期させる時報を流すサーバーだ。地味に聞こえるかもしれないが、社会インフラとなったインターネットでは正確な時刻同期は非常に重要だ。 たとえば金融機関や証券取引、為替取引において世界中が同じ時間で動く必要がある。機械化、IT化が進み、秒単位の取引が飛び交う状況で、各国・各社のサーバーが同じ時間でなければ、正しい取引ができない。 放送局もIT化が進められている業界だ。ネットと通信の融合は当面の政府の課題であり、業界の課題だ。海外では、NetflixやHulu、Amazonなど動画配信サービスの成長が目覚ましい。放送局でも映像データがほとんどデジタル化されているので、局内の映像処理や各種機材もIPネットワーク対応が進んでいる。 Interop Tokyo 2018ではBest of Show Awardの「放送システムのIP化部門」でセイコーソリューションズの「Time Server Pro. TS-2950-01/TS-2950-11/TS-2950-21」が審査員特別賞を受賞した。 同社のタイムサーバーは、GPS、長波JJY(電波時計)、テレホンJJY、FM時報の4つのソースから標準時刻を取得できるため、設置場所によって最適なソースを選ぶことができる。ネットワーク上にタイムサーバーを設置すれば、その中のPCや各種サーバーは、NTPというプロトコルを利用して内部クロックを正確に保つことができる。 なお、これらの製品は「うるう秒」にも対応できる。
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