公式上映会場となったのは、監督週間部門のメイン会場である「シアタークロワゼット」。場内満席の大盛況の中、細田監督、上白石が場内に入場すると大きな歓声と拍手が起こった。その後、本編の上映が行われ、細田監督と上白石は興奮した観客の余韻に浸りながら上映後舞台挨拶に登壇。上白石は「Bonjour!Je suis Moka Kamishiraishi.(こんにちは!上白石萌歌です。)」と緊張しながらも流ちょうなフランス語で挨拶した。4歳の男の子を主人公にするという世界の映画史でもあまり例のないチャレンジをした同作に込めた思いについて細田監督は「今まで家族をモチーフに作品を作ってきました。今回は4歳の男の子のとても小さなお話ですが、どこにでもある1つの家族を通して、何百年、何千年と続く人生のループみたいなものを描きたいと思って作りました」とコメント。また、アニメーション映画について「アニメーションという表現で作る映画はまだまだやっていないことが多い。(高畑勲監督や宮崎駿監督といった方々が)これまでたくさんの作品を生み出されており、そのバトンを受け継ぐように、さまざまなことにチャレンジをし、表現していかなければいけないと思います」と思いを語った。舞台挨拶終了後も会場の外には多くのファンが詰めかけ、2人は大きな声援に包まれながらサインや写真の求めに応じていた。