

フロント側のカメラは約8MP、F値は1.7。ARを使用した新機能「AR Emoji」にも注目だ。フロント側のカメラでユーザーにそっくりのアバターを撮影・作成して、絵文字にして送るという機能。最新のiPhoneに搭載されているAnimojiは、アニメキャラクターをiMessageで共有できるというものだが、GalaxyのAR EmojiはGIFアニメ画像としてサードパーティーのメッセンジャーアプリにも貼り付けて送ることができる。ディズニーキャラクターを象ったアニメーションスタンプも追加予定だ。

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デュアルレンズカメラを搭載するS9+には、撮影画像に“ボケ味”が加えられる「Art Bokeh」エフェクトも搭載される。またS9/S9+ともにセルフィで背景をぼかす「セルフィフォーカス」機能も搭載。インカメラにもスマートAFが乗っているので、ピント合わせが素速く行えるのが特徴だ。
動画撮影は4K/60fps対応。圧縮効率の良いH.265コーデックを採用しているので、ファイルサイズは従来機よりも約40%ほど軽くなるという。
■スピーカーの音がパワフルに、生体認証はよりセキュアになった
ほかにも音質面でS8/S8+から進化を引き出した。S9/S9ではGalaxyシリーズとして初めてフロント側にステレオスピーカーを搭載した。音圧がS8比で1.4倍改善されているという。さらに大音量なだけでなく、オーディオブランドのAKGがスピーカーユニットをチューニングして音のバランスを整えている。モバイル向けバーチャルサウンド機能はDolby Atmosに対応する。商品パッケージにはAKGがチューニングしたイヤホンが同梱される。
Galaxy Note 8にも「指紋・虹彩・顔」の3つの生体認証機能が搭載されていたが、今回もその3つを踏襲しながら認証精度を高くした。ひとつは虹彩と顔認証を組み合わせた「インテリジェントスキャン機能」だ。虹彩認証は日中の強い陽射しが照りつける環境下でよくエラーが起きるとされている。かたや顔認証はマスクを身に着けている時によく認証を失敗する。ふたつのセンサーをハイブリッドで使うことで、より高度でセキュアなアンロックを可能にするというものだ。これは将来的にはSamsung Payに対応するための布石とも取れそうだ。
指紋認証については初期登録時にタッチ方式ではなく、スワイプ方式でより素速く指紋登録ができるようになっている。登録後の認証はタッチ方式になる。

■Galaxyシリーズをパソコンのように使うためのドッキングステーション「DeX Pad」
Galaxy Sシリーズのほかにも、Galaxy S8/Note 8以降のAndroid 8.0搭載スマホをドッキングして、HDMI経由でディスプレイに画面を表示。充電アダプターにもなるドッキングステーション「DeX Pad」が発表された。現在日本でも発売されている「DeX Station」のラインナップ展開だ。
主な特徴はいくつかあるが、価格がDeX Stationの159ドルからDeX Padでは109ドルと安くなる。丸くてかさばるデザインから、ポータビリティを重視した薄く軽いデザインに変更される。ドッキング後もスマホのイヤホンジャックが使えたり、純正のスマホカバーであれば装着したままドッキングが可能。スマホ自体がタッチパッド&タッチキーボードになるので、別途キーボードやマウスを用意しなくても、スマホでデスクトップPCライクなワークステーションが構築できる。
HDMI接続のディスプレイはHD+/FHD/WQHDのマルチ解像度対応。ふだん使いはスマホが中心で、パソコンを持っていない、あるいは持っていても滅多に使わないというユーザーに便利なデジタルライフを提案するユニークな製品だ。
※気がついたら手放せないスマホになっていた。「Galaxy Note8」長期テストレビュー