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搭乗した機材は、ボーイング777-300ER。最新の機材ではないのでモニター精度が少し荒いが、USBが付いているのでスマートフォン等の充電は可能だ。現地に到着してから充電がないというのは避けたいので、ここでしっかり準備はしておきたい。
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さて、先と同じANAではあるが、提供している機内Wi-Fiサービスは国内線のそれとは少し異なる。どちらかと言えば、国内線よりもシンプルな構成で、アプリからではなくウェブ経由で申し込みをおこなう。料金はフルフライトで19.95ドル、1時間プランで8.95ドル、30分プランで4.95ドル。ちなみに、専用ウェブページでは、Wi-Fiの申し込み以外に到着までの目安時間やニュースの閲覧が無料で可能だ。
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機内Wi-Fiは、事前申し込み不要。申し込み方法は英語が分からなくても特段問題ないように思う。Wi-Fiをオンにすると、「OnAir」というWi-Fiを掴むので、そこから自動的に遷移する申込画面で、自身の希望するプランを「Purchase(購入)」する。その際に、自身のEメールアドレス、設定するパスワード、セキュリティに関する質問、クレジットカード番号等を入力する必要がある。申し込みが完了すれば、インターネットに接続可能となる。ちなみに、同時接続は一台までだが、ログインをし直すことで申し込みをした端末以外でも利用可能となる。
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筆者はこれまでも何度か国際線の機内Wi-Fiを試してきたが、今回についても回線速度はあまり出なかった。何度かタイムアウトになることもあったうえ、スピードテストによる実測でも0.2~0.3Mbpsといった速度がせいぜいだ。
ウェブページを閲覧するのはストレスフルだが、LINEやTwitterなどを楽しむ分には問題ないといった程度。約12時間という長いフライトを我慢する上で、友人などとメッセージのやりとりができれば退屈しのぎになるし、ビジネスマンであればメールの返信ができるので、空いた時間の有効活用にはぴったりだ。
注意したいのは、フルフライトプランをチョイスした場合でもデータ通信が無制限に使えるわけではないという点。100MBという制限付きなので、少し重いファイルを複数ダウンロードする、データ量の多いウェブページを閲覧するなどの使い方をしていると、すぐに上限に達してしまう。ANAのウェブページに100MBの目安が書かれていたので掲載しておく。
◆使用容量の目安
1MBあたり ANAウェブサイトトップページ約4ページ閲覧分
300文字程度のテキストメール約200通分
分かってはいたものの、筆者も色々とネットサーフィンをしていたら、数時間で上限に達してしまった。成田空港からの米国便を使用する際には参考にしていただきたい。