9日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ)で、歌手の華原朋美が、自身の復帰を支えてくれたという家族について語る場面があった。 華原は2007年に、睡眠薬などの薬物への依存などから体調不良に陥り、仕事のキャンセルなどが相次いだことから所属プロダクションから解雇。その後父親が住むフィリピンに渡っていた時期がある。 芸能界を一旦退いた後、「他の人生も歩めるのかな」と電車で通勤しながらペットショップで働いた時期もあると明かした華原。しかし歌への思いを捨てきれず、父親を頼って滞在するフィリピンに渡ったのだという。 ところが、「家族と同じ、一つ屋根の下で暮らすということさえも不器用に成りがちだった」と回想。父親と「会話」をするために時間を決めないと交流することもできない状況だったことも明かした。 フィリピンではボランティア活動にも従事したとというが、当時の華原にとってフィリピンに「行くことによって、自分が救われた。『あなたは一人じゃないんだよ』っていうことを教えてもらった」と、家族の支えやフィリピンという地の暖かさが、精神的に立ち直る基盤となったことを明かした。 当時は反省も含め、日々のことを何度も書き留めては消し、また書いては消し、という作業を繰り返していたという華原。「解雇になった場所からスタートすることがやりなおしになる」と所属していた事務所へ謝罪の気持ちを示すことが最も大切だと教えられたのも、家族だったという。そして、歌のデモテープや事務所への謝罪の手紙を、解雇された事務所の社長の元へ届け続けてくれたのも、他でもない家族である兄だったのだという。思いはなかなか伝わらなかったが、そう簡単に許されることではないことも理解していたと明かし、華原の兄弟たちが「駄目な時期になったら囲んでくれるっていうのは昔からある。幸せですよね、私。それ考えたら」と、しみじみと、落ち着いた口調で語った。