トヨタは26日、同社のアルファード、ヴェルファイア、プリウスが搭載している駐車場での安全支援技術「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」の事故低減効果について、事故の減少率など具体的な調査結果を発表した。 同社のICSは駐車場などで踏み間違いによる急発進時に、クリアランスソナーが超音波で障害物を検知して衝突被害を軽減するものとなっている。 アリオン、アルファード、ヴェルファイア、プリウス、プレミオ、LEXUS RXが同タイプのICSを搭載しており、2015年以降のアルファード、ヴェルファイア、プリウスからはセンサーの増設と検出距離の延伸により検出範囲が拡大され、制御ソフトの改良が行われている。駐車場内での低速移動時や車庫入れで、ペダル誤操作がない場合にも隣接車両や障害物との衝突を回避し、被害の軽減を可能としているとのこと。 調査は当該車種約6万3,000台分を契約している保険会社による約2,500件の事故データによるもので、2015年1月から2016年6月までの18か月の間に駐車場で発生した事故を対象としている。(ICSの搭載率は42%で約2万6,000台) 結果は踏み間違い事故件数ではICS搭載車で約7割が低減し、後退時事故件数については約4割の減少となっている。ICSは前方にも設置されているが、今回の調査では前進時事故での優位点は確認できておらず、同社は今後さらに調査を進めることとしている。