米Oculus VR(以下、オキュラス)は現地時間6日、「Oculus Connect」の基調講演において、スマートフォンやPCを接続したり、装着したりすることなく、スタンドアロンで動作するヘッドマウントディスプレイ「Santa Cruz」の試作機を披露した。 VRヘッドマウントディスプレイの市場においては、各社が積極的に新商品を展開している。メジャーなところで言えば、サムスンの「Gear VR」やGoogleが先日発表した「Daydream View」、オキュラスの「Oculus Rift」、「PlayStation VR」などがそれだが、いずれも利用するには、スマートフォンの装着やPCとの接続、ゲーム機との接続が必要であった。 こうした"ワンクッション"を挟むことなく、利用したい時にすぐ使えるようなヘッドマウントディスプレイが欲しいというユーザーもいるだろう。登壇したFacebookのマーク・ザッカーバーグCEO(※オキュラスは2014年よりFacebookの傘下)はこうしたニーズに応える意味で、同製品の開発に着手したことを明かしている。 冒頭でも述べた通り、現時点において、「Santa Cruz」はプロトタイプの段階。発表会のなかでもその価格やスペックは明かされなかったが、紹介された内容を見る限り、ヘッドマウントディスプレイの本体部分以外に、バンドの部分にも駆動するための処理装置などを積んでいるようだ。