オムロンオートモーティブエレクトロニクスは29日、測定が難しい車載環境下でも高精度に脈拍を測定できる、非接触脈拍センサーのプロトタイプを開発したことを発表した。 同センサーは、ドライバーの体表面に電波を送信し、体表面に当たって戻ってきた電波を受信することで、血管が脈を打つときに体表面上で発生する約100um以下の変位を検出。この信号を独自のアルゴリズムにより脈拍信号として抽出することで、脈拍値として出力する。 最大の特徴は、非接触で測定できるため体にセンサー機器を装着する必要がなく、ドライバーがわずらわしさや運転操作への影響を感じさせずにリアルタイムで健康状態を把握できる点。 近年、ドライバーの疲労による居眠りや疾病発症を原因とした自動車事故が増えており、事故防止のために運転中のドライバーの健康状態をモニタリングし、異常を早期に検出するための仕組みが必要とされている。 同センサーにより運転中のドライバーの脈拍をモニタリングすることで、脈拍数の変化から眠気の状態を推定するなど、ドライバーの異常状態を早期に検出することが可能となる。 オムロンは今後、脈拍測定以外にも複数のセンシング技術や製品を組み合わせることで、ドライバーの異常状態や異常発生リスクをより高精度に検出するシステムの商品化を目指していくという。 なお、同センサーは10月4日から7日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2016」に展示される予定。>>Amazonギフト券10,000円分が当たる!「ホームセキュリティアワード」投票受付中<<