現地時間21日、Facebookはかねてから開発を続けてきたインターネットドローン「Aquila」が、現地時間6月28日にアリゾナ州ユマで、初めての飛行テストを終えたと発表した。 日本を含めた先進国において、インターネットはもはや生活インフラの1つとなっているが、まだ世界では40億人もの人々が、その恩恵を享受できずにいる。Facebookはこうした状況を改善するため、「Aquila」を飛ばして上空からインターネット通信を提供し、まずは16億人のインターネット環境を構築する計画。 ドローンというと、個人用の小さいサイズのものを思い浮かべがちだが、「Aquila」は巨大。主翼のサイズは、横幅が113フィート(34m)もある。だが、その大きさにも関わらず、消費電力はわずか5,000ワット。家庭用の炊飯器がIHタイプでだいたい1,300ワット、ドライヤーが1,200ワットほどなので、それらを4つほど寄せ集めたのと変わらない。飛行に使用される電力は、搭載した太陽光パネルによる発電でまかなわれる。 「Aquila」は将来的に、高度6万フィート(約18km)を飛行する計画。途上国の人々に、インターネット環境が整備され、世界中の人々がつながる日も近いかもしれない。