■マルチデバイス対応に4K画質配信、快適なLTE視聴スタイルも整備する DAZNを視聴できるデバイスは、当初スマホやタブレット向けのモバイルアプリから始まり、順次スマートテレビやゲームコンソールを含むマルチデバイス対応へ拡大していくという。パフォーム・グループでは高品位な動画コンテンツを配信するためのインフラ技術の開発、サーバーの保守管理も自社で行っているため、サービスの拡張やメンテナンスについても迅速で柔軟な体制がとれるという。 映像の画質については4K対応ものも用意される。また動画をストリーミング視聴する際のネットワーク品質やデバイスの画面解像度に最適化した画質で配信する仕組みも整えているようだ。LTEやWi-Fiネットワークで視聴する場合はユーザーが画質を選ぶこともでき、特にパケット通信量を抑えながら楽しむためには必須とも言える低ビットレートモードの実装にも抜かりはないという。 DAZNのサービスを日本で契約して、海外で視聴することもできるようになるのだろうか。これについてリー氏は、現段階ではまだ技術的な検証が済んでいないため明確な回答はできないとした。一方、DAZNが世界展開を開始した際には、それぞれのインターフェースは共通としながらも、各地域で並ぶコンテンツは異なってくることになりそうだ。その理由はスポーツコンテンツの性質上、インターネットで配信する場合の権利は基本的に各地域に限定して与えられるものであるため、例えばアメリカでDAZNが始まってアメリカで契約しても、日本のDAZNで配信されているVリーグの映像を見ることは難しそうだ。■動画配信のゲームチェンジャーになる 「DAZNで配信するためのライブ映像を、自社で製作することもできることが私たちの強み」とリー氏は胸を張る。例えばバレーボールのVリーグは、パフォーム・グループの製作クルーが映像の撮影から編集、実況まで全ての要素を揃えて作り上げるのだという。ただ、当然ながら番組によっては外部が製作したコンテンツを買い付けて配信する場合もある。海外製作のコンテンツには、日本語の音声実況や字幕を加えたり、あるいは外国語のままでも内容が十分に楽しめると考えられるものについてはそのまま放送したり、臨機応変に対応していくようだ。 試合のライブ中継以外も、スポーツにまつわる多様なコンテンツをラインナップに追加していきたいとリー氏は語る。「開始早々の時期はまず試合のライブ配信で土台を固めて、段階的にスポーツの情報番組やハイライト映像、スポーツ周辺のカルチャー番組など企画の輪を広げていきたいと考えています。VR(バーチャル・リアリティ)については今のところハードウェアの普及に依存する部分もあるとみていますが、もし多くのコンシューマーが望むことであれば対応も考えたい」とした。 最後に今後の事業計画をリー氏に訊ねた。リー氏は「動画配信サービスのゲームチェンジャーになりたい」としながら、長い期間をかけてDAZNを浸透させて、新しいスポーツ視聴のライフスタイルを築いていく意気込みを強くあらわにした。その過程のなかで、グループの基本姿勢は「はじめにファンありき」であることもリー氏は強調している。「どこにファンがいて、彼らが何を求めているのか常にアンテナを張っておくことが何より大切だと考えます。こちらがやりたいことをファンに無理矢理押しつけることはせずに、反対にファンの期待にいつも目を向けながらDAZNを進化させていきます」とリー氏が語る展望は明るい。ユーザーとしては、DAZNに並ぶコンテンツの全容が早く明らかにされることを願うばかりだ。
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