2014年、Appleのクラウドサービス「iCloud」を含む、複数のログインサービスから、ジェニファー・ローレンスら多数の女優やセレブ、モデルのプライベート画像が流出する事件が起きた。この際、特に大きく報じられたAppleは、本件がサーバーへのハッキング被害でなく、あくまでもフィッシング被害であることを強調していたが、こうした状況を裏付けるように、今年3月には事件に関わったRyan Collins容疑者が禁固1年半を求刑されていた。 そして今回、さらに同様の事件に関わったEdward Majerczyk容疑者が、現地時間1日、先述のようなフィッシングの罪を大筋で認める供述を行ったことが、海外複数メディアの報道で明らかとなった。 同容疑者は、コンピューターを使った詐欺および他者のアカウントデータを不正に使用した罪で起訴されている。今後はさらなる追求が行われるものとみられるが、最大で禁固5年が課される可能性がある。事件発生当時、匿名掲示板の「4Chan」などにプライベート写真がアップされたが、そうした画像共有行為に関して、同容疑者らの関与があったのかについては、未だに立証がされていない。つまり、さらなる共犯の可能性もあるということだ。 なお、同容疑者らが行ったフィッシング詐欺の手口は、インターネットサービスプロバイダやAppleからの連絡を装ったもの。こうしたメールで、直接アカウントに関する質問が来ることはないので、読者の皆様は、今一度注意してもらいたい。