Netflixは27日、都内でジャパンスペシャルイベントを開催。創業者らが米国から来日して日本における事業展開を説明したほか、人気ドラマの出演者がストーリーの魅力などを語った。■「日本は、テレビが愛されている国」(ヘイスティングスCEO) イベントの冒頭に登壇して挨拶したのは、Netflixの共同創業者でCEOのリード・ヘイスティングス氏。同氏は「日本のインターネットは強固。私は先週、利尻島に旅行に行ったが、そこでも下り70Mbpsの速さでインターネットが利用できた」という意外なエピソードで、そのプレゼンを開始した。 昨年、満を持して日本でもサービスを開始したNetflix。ヘイスティングス氏は視聴すればするほど利用者の趣向に沿ったコンテンツがレコメンドされること、テレビ業界では4Kの対応に苦労しているがインターネット配信なら容易に4Kコンテンツを提供できること、マルチプラットフォームのためスマートフォンを含めてさまざまなデバイスで視聴できることなど、Netflixの特徴を説明していった。 同氏は日本について「テレビが愛されている国で、映像コンテンツに対する期待も高い」と分析。また、日本市場については「TSUTAYA、Hulu、Amazon Prime、NHK、民法などインターネットによる映像配信サービスが増えつつある。エコシステムが大きく成長すれば、より多くの皆さんにインターネットテレビに親しんでいただけるようになる」として期待感を寄せた。「Netflixは、あくまでも、一つのチャンネルに過ぎない」とも語っており、競合とシェアを争うというよりは共存共栄を図っていく、そんな姿勢がうかがい知れた。