石川県金沢市の全景という会社は「3D&バーチャルリアリティ展」にて、AIによるVRコンテンツ作成支援、不動産や工事現場で利用できるVRシステムを展示している。 ZENKEI Stereo 6は、リコーの360度カメラ「THETA」を6台、プロペラのように展開した装置で撮影した映像を、スマートフォンを利用したヘッドマウントディスプレイ(HMD)でVR体験するというものだ。これまで、360度カメラを1台、または2台を使って同じようなVRシステムを実現したものはあるが、隣のカメラが映り込んだり、映像の切り替わり(境界)が不自然だったりするが、かなり自然な360度映像が楽しめる。 Stereo 6専用のプレーヤーアプリをインストールしたスマートフォンを利用するので、HMDはとくに選ばない。Googleなどが提供している段ボールの組み立て式のHMDでも十分にリアルな空間映像を再生できる。 近年のVR市場は、より没入感の高いシステムを求める傾向にあるが、Stereo 6の映像は、平均的なOculus Riftの映像より「酔い」方が違った。 同社は、AIをVRに生かせないか研究もしている。まだベータ版の開発中という段階だが、パノラマ映像をAIによって画像認識することで、VRコンテンツの作成を支援するシステムを実現しよとしている。例えば、機械学習により画像を解析して、それがキッチンなのか寝室なのかを判別し、不動産向けの間取りVRコンテンツの生成を半自動化するような応用を考えているという。
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