ソニーの液晶テレビ“ブラビア”から受け継ぐ広色域技術「トリルミナス」、コントラスト向上技術「ダイナミック・コントラスト・エンハンサー」や高精細化技術の「X-Reality for mobile」の3つを組み合わせたことで、スマホのディスプレイとしては単に高精細なだけでなく、自然な色合いとコントラスト感など「画づくりのうまさ」が光っていることが、Xperiaシリーズのほかにない特徴だと筆者は思う。
新しいXperia X Performanceには、さらに広視野角・ハイコントラスト性能の液晶パネルが採用されているので、画面を少し斜めの位置からのぞき込んだ時の見やすさに差が出る。スマホで唯一の4K高画質をうたうXperia Z5 Premiumを昨年秋に買った筆者としては、それぞれを並べて見比べたときの視野角の広さが実感されてしまったので、何だかとても悔しい思いをした。
あとはディスプレイ性能とは直接関係ないところだが、Xperia X Performanceには新しい“描き下ろし”のウォールペーパーがプリインされている。従来のモデルにはない雰囲気の鮮やかな色調が特徴で、本体色に合わせたバリエーションから選べる。
バッテリー性能はXperiaユーザーにとって最大の関心事ではないだろうか。筆者もXperiaを使っていて、正直バッテリーのスタミナ性能があまり良くないことに悩まされている。いま使っている端末のバッテリーも、数ヶ月間使って早くもヘタりはじめているような気がしている。今回Xperia X Performanceをテストできた期間が約10日間ほどだったので、新設されたQnovoのバッテリーマネージメント機能がどれぐらいの期間で有り難みを実感できるものなのかわからないが、これが多くのユーザーから高い評価を得て、今後のXperiaの基本機能として浸透していくほどのものになることを願いたい。 《山本 敦》