イッツ・コミュニケーションズは30日、テレビ自動お知らせサービス「イッツコム テレビ・プッシュ」において、渋谷区の「防災行政無線」から流される緊急放送などの防災・災害情報を4月からリアルタイム提供していくことを発表した。 防災行政無線は市町村役場や区役所、屋外の行政施設などに設置された防災無線で、大規模災害発生時など有事の際に避難勧告などが町の各所に設置された大型スピーカーから流される。全国に広く設置されているものが、屋外スピーカー近接区域では過剰音量だったり、逆に遠方では聞き取りづらいといった問題も抱えている。 今回の提供開始に伴い、「イッツコム テレビ・プッシュ」を渋谷区で利用すると、渋谷区が発報する防災行政無線の緊急放送をインターネット経由でリアルタイムに受信することができる。緊急放送時はテレビの電源が自動で入り、音声が流れるシステムだ。 配信情報は、防災行政無線の「緊急放送」と、渋谷区が配信する「しぶや安全・安心メール」と連携した避難情報、避難勧告、避難指示など。 同社はこれまで川崎市、横浜市、世田谷区、大田区、目黒区でも防災・災害情報のプッシュ通知を行っているが、「防災行政無線」を含む災害情報の連携は渋谷区が初となる。 料金は、すでにイッツコムサービスを利用している場合で月額650円。単体での利用は月額950円となる。IPボックスの利用料はレンタルで月500円、購入の場合は9,800円となっている。