東芝グループの東京エレクトロニツクシステムズ(テックス)は、11日まで東京ビッグサイトで開催された「SECURITY SHOW2016」にて、電波を受信することでドローンを検知する「EYEvista」を参考出展し、デモを実施した。 これまでのドローン検知装置といえば、ドローンが発する飛翔音やローター音をマイクでひろうものが主流だったが、同製品はドローンから発信される電波(映像信号など)を受信することで飛翔するドローンを検知する。 原理としては、高感度アンテナを使ってドローンで使われている電波を受信し、その電波の強さをもとに位置を割り出し、可視化するというもの。レーダーのように自らが電波を発するというものではなく、受信に特化した機材なので、無線の免許なども必要ない。 音によるドローン検知は、一般的に200m程度の検知範囲であるのに対して、同製品では1,500m以上と、7倍以上の検知範囲を誇るのが最大の特徴だ。 検知範囲だけみれば、圧倒的に同製品が優れているように感じるが、弱点もある。ドローンが近距離まで接近してきた場合には、周辺の山や建物に電波が反射する「マルチパス」(多重波伝搬)という現象が起きやすく、正確な場所の特定が難しくなるのだ。 そのため、同製品の立ち位置としては、広域警戒したい場合の検知装置となり、近距離に関しては従来の音によるドローン検知装置でカバーするという運用方法が理想的だという。 同社のブースでは、機器本体の展示の他に、実際にドローンを使って位置を可視化するデモ展示を実施。 可視化された画面では、地図上にドローンの移動軌跡や、本体に装着されているカメラを使って撮影した、ドローン(正確にはドローンが発する電波)の位置を画面上にヒートマップで表示していた。 参考出展のため、スペック等はあくまでも暫定値となるが、検知方位は±45deg以上となっており、4台使用することで全方位をカバー。寸法はW350×H450×D180mm、重さは15kg以下、2016年度末(来春)の発売を目標にしている。 ちなみに同製品は、ドローン検知以外にも山や海、地震災害、雪崩災害での人命救助などに応用していくことも視野に入れており、遭難者の無線機などから発信される電波をもとに検知や位置の把握ができるそうだ。
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