欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは3月1日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー16において、今後の事業戦略を明らかにした。今回、フォルクスワーゲングループが掲げた最重要戦略が、デジタル化の推進。そのために同社は、欧州(ドイツ・ポツダム)、アジア(中国)、米国カリフォルニアの世界3か所に、「フューチャーセンター」を開設すると発表した。フューチャーセンターでは、未来の車を開発するために、デザイナーやデジタル化のエキスパートが一緒に働く。デザインとデジタル化を統合するのが、フューチャーセンターの狙い。そして、顧客体験、インターフェイスデザイン、操作ロジック、新インテリアコンセプト、インフォテインメント、エンターテインメントの各分野において、フォルクスワーゲンがクラス最高の車になることを目指す。フォルクスワーゲングループのマティアス・ミュラーCEOは、「我々はデジタル化時代に向けて、グループデザインを再編成する」と述べている。