「MWC 2016」(スペイン・バルセロナ)の会場でプレスカンファレンスを開催したパナソニックは、Wi-FiのほかにもLTE/3G通信に接続できるセキュリティカメラ「nubo」の特徴を紹介した。ヨーロッパでは4月からの発売を予定する商品だ。 同機の大きな特徴はLTE/3G接続機能を内蔵したところにある。サイズは手のひらにのるぐらいコンパクト。家の中でいろいろな場所に設置できるだけでなく、旅先に携帯したり、家族と過ごす別荘のセキュリティカメラとしても活用できるとしている。 カメラでキャプチャした映像はスマートフォンにストリーミングしてライブ再生ができるほか、microSDやクラウドストレージへの録画機能も備える。カンファレンスの壇上で同機の使い方を説明したパナソニックヨーロッパ社のカメラマネージャCTO、Tijen Vos氏は「泊まっていたホテルの部屋にnuboを置いていいたら、掃除スタッフが部屋でテレビをみながらのんびり作業しているのがわかってしまった」と語り、会場の笑いを誘った。 カメラには、Wi-Fi接続の機能もついているが、可搬性の面ではLTE/3G対応を実現した方が圧倒的に有利とVos氏は説明する。本体には画角138度をカバーするワイドレンズを搭載。1080pのフルHD動画が録画できる。マイクとスピーカーを内蔵しているので、旅先から家族と会話も楽しめる。赤外線センサーやモーションセンサーもついているので、夜間の撮影、不審者のチェックにも役立てられる。 本体はIP64相当の防滴仕様。AC電源やポータブルバッテリーによる駆動も可能だ。ヨーロッパではボーダフォンとの提携によりSIMをプリセットしたかたちで販売する。価格は349ユーロを見込む。日本国内での発売に関しては現在検討中だ。