組み込みプラットフォームを手掛けるアットマークテクノは27日、東京ビッグサイトで開催中の「新電力EXPO2016」で、組み込みプラットフォーム「Armadillo」に関する展示を行った。 今回展示されたうちのひとつ、「Armadillo-Box WS1」は、HEMS機器向けBox型プラットフォーム。インターフェイスをLANとUSBのみに絞り込み、スマートメーターで利用される無線規格Wi-SUN対応の通信モジュールを内蔵した。 「Armadillo-Box WS1」はHEMSにおいて、スマートメーターから受信した検診データをホームネットワークに中継する役割を果たす。既にあるネットワークを利用し、そこにWi-SUN通信機能を後付けすることで、導入コストを抑えようという取り組みだ。「Armadillo-Box WS1」は地産地消を掲げる特定規模電気事業者「水戸電力」での採用が決まっている。同電気事業者ではこれを「ミライゲート」という名前で、電力の供給先に貸与。ホームネットワーク内にあるルーターに接続する形で利用する。 なお、シリーズ製品でIoTゲートウェイとしての拡張性を持たせた「Armadillo-IoT」であれば、Wi-SUNモジュールだけでなく、3Gモジュールなども内蔵できる。水戸電力では電力消費量を元に、供給者の見守りサービスの提供も予定している。ただ、高齢者の住む家庭の一部では、インターネット回線が引かれておらず、HEMSが利用できないこともあるようだ。 しかし、「Armadillo-IoT」であれば、3Gキャリアと連携することで、直接クラウドにスマートメーターの測定値を送ることも可能となる。さらに、スロットの組み換えでセンサー類を外付けすることも可能。温湿度や人感、ドアの開閉などのセンサーと組み合わせて、見守りサービスに独自性を持たせることも考えられそうだ。★毎週月曜発行★編集部オススメ記事をピックアップ!HANJO HANJO メールマガジン登録はこちら