パスコは28日、国内指定25火山に箱根山を加えた26火山の衛星撮影画像データを提供することを発表した。自治体や官公庁、研究機関などの観測・監視・災害対策立案用などに活用されることを想定している。 提供されるのは2015年4月1日から11月30日までに撮影された光学衛星画像。画像ソースはプレアデス(Pleiades)衛星とスポット(SPOT)衛星、両方の衛星で計26火山を網羅する。 提供価格は、地上分解能50cmのプレアデス衛星画像が60,000円/25平方kmから、地上分解能1m50cmのスポット衛星画像が56,000円/100平方Kmからとなっている。教育機関向けには50%割引で提供する。 具体的な活用方法としては、防災面では、山体の定期モニタリング、緊急時の避難路・警戒地域の計画立案、ハザードマップの作成などに役立てることができ、観光面ではビジターセンターなどの方も運者向けのパネル制作などに使える。 同社では、今回の衛星画像の提供を皮切りに、噴煙の影響を受けにくい合成開口レーダー衛星による火山映像の提供も予定している。