IPA(情報処理推進機構)は25日、2015年第4四半期(10月~12月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出および相談の状況をとりまとめた結果を発表した。 それによると、2015年通年のウイルスの総検出数は27,571個で、前年の83,028個より大きく減少。不正プログラムの検出数は337,736個で、こちらも前年の380,625個より大きく減少している。 第4四半期(10月~12月)のウイルス届出件数は564件。不正プログラム検出数120,019個だった。最も多く検出されたのは、外部からさらなる不正プログラムを呼び込む「Downloader」で、全体の約48.3%を占めた。57,932個と、前四半期の約2.8倍に急増。従来主流であった、隠れた侵入経路を作る「Backdoor」から、「Downloader」に主力が移りつつあることが伺える。 また、今四半期に最も検出数増加の割合が多かったのは、ネットバンキング情報を窃取する「Bancos」で、前四半期の488個に比べ約14.1倍の6,903個となった。