広報・メディア専門誌「広報会議」編集部は1日、2015年に発生した企業・団体の不祥事や謝罪について、「もっとも印象が悪かった事例」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査時期は11月11~13日で、全国の20代以上男女500人から回答を得た。 この調査は「広報会議」2016年1月号の巻頭特集企画「2016年版 危機管理広報マニュアル」において実施。編集部が危機管理専門家の監修のもと、12サンプル(1月~10月)を選出。「印象を悪くした不祥事」を上位3例まで選択するという形となっている。 その結果、1位は「旭化成建材、三井不動産他傾きマンション問題」67.2%が圧倒的多数で選ばれた。2位「マクドナルド異物混入問題」39.2%と30ポイント近い差となっている。3位は「東京五輪エンブレム撤回問題」35.2%だった。 なお2014年の同調査は、1位「元理研・小保方氏」、2位「野々村元兵庫県議」、3位「佐村河内氏」だった。個人の不祥事と謝罪が目立った昨年に対し、2015年は10位まですべて企業で占められる結果となった。同誌の特集内では、これらの企業・団体の不祥事について、広報や危機管理の専門家が9事例を分析している。■2015年もっとも印象に残った不祥事ランキング(選択者数の割合)1位 旭化成建材・三井不動産「傾きマンション」問題(67.2%)2位 マクドナルド、異物混入問題(39.2%)3位 東京五輪エンブレム問題(35.2%)4位 フォルクスワーゲン排ガス不正問題(33.0%)5位 東芝不正会計問題(27.4%)6位 日本年金機構 情報流出問題(23.0%)7位 大塚家具、お家騒動(21.0%)8位 読売巨人軍、野球賭博関与問題(19.4%)9位 東洋ゴム工業、免震ゴム偽装問題(15.4%)10位 タカタ、エアバッグ異常破裂問題(13.8%)