日本電業工作(DENGYO)は19日、長距離マルチホップ方式920MHz+3Gでスタンドアローン運用できる「Muセンサ 自然環境監視システム」を開発したことを発表した。 同システムは、これまでカバーできなかった山間部などのエリアでワイヤレスセンシングを可能にするもので、アンテナ、水位計、無線ルータおよび自立電源などの構成機器をパッケージ化し、同社の調べによれば従来の1/10の費用で設置でき、1日で運用開始が可能だという。 3Gエリア内の受信ポイントとエリア圏外の観測ポイントを920MHz帯の特定小電力無線で接続することで、携帯エリア圏から遠く離れた場所のデータ収集を行うことができる。観測ポイントは受信ポイントの周囲5kmに最大30台まで設置可能。 水位計は従来の超音波式に代えて、設置工事が簡便でより安価な投込み式水位センサを採用。水位計や無線部を低消費電力設計することで、太陽光パネルで自立運用できるため設置も容易だ。簡易に設置して運用開始できるため、緊急時の臨時設置にも対応できる。 同システムは自然環境監視対策を検討する自治体に向け、12月下旬に商品化される予定。