バス会社の制服姿で運行情報発信システムを紹介していたのはメディア・マジックだ。路線バスの時刻表を閲覧できるオンラインサービスは全国の主要エリアで数多く提供されているが、リアルタイムな遅延状況などを確認できるサービスはまだ少ない。 従来はこれらを把握するための専用端末やバス停などに表示する場合はそのシステムの構築・運用に高額なコスト負担が必要だった。バスキタは11月より、琴似地区(札幌)と旭川で実証実験を開始しており、降雪によるダイヤの乱れが気になる市民にとって便利なツールとなりうる。 市販のタブレット端末を車内に搭載することにより、GPSを用いたバスの位置情報を乗客側のスマホなどに表示する。昨今のモバイル通信エリアの拡大や低料金化も追い風となり、大都市に限定されない全国のローカル路線での採用も期待される。 ゲームアプリやモバイルコンテンツ制作で培った経験で、スマートデバイスに不慣れなユーザーにも親しみやすいユーザーインターフェースを開発できたとコンテンツ開発本部次長の越後智介氏は語る。