理経は、東京ビッグサイトで開催された「テロ対策特殊装備展'15」にて、ドローン音響検知システム「DroneShield」をはじめとする、セキュリティ関連製品の展示を行った。 同システムは、ドローンが発する飛翔音を検知し、メールなどによってアラートを発信するというもの。データベースに登録されているドローン飛翔音の波形と、マイクセンサーが収集した飛翔音を照合することで、ドローンか否か、どんな種類なのかということを特定する。 システムの要となるマイクセンサーは、検知距離約150m(設置環境により変化)の近距離用無指向性マイクセンサーと、検知距離約1,000m(設置環境により変化)の長距離用指向性マイクセンサーの2種類。これらを複数組み合わせることで、対象エリアの空を守ることができる。 検知データはPC上にマッピングすることができるので、ドローンの位置を可視化することも可能だ。また、「DroneShield」シリーズの1つとして、安全に捕獲することができる「ドローン用ネットガン」の参考展示も行われた。 同製品は、圧縮ガスを使って、ネットを飛ばすもので、致命的な破壊をすることなく飛翔するドローンを捕獲する。発射されるネットの有効距離は6~18m。ネットは、回収及び再使用が可能で、ネットヘッド(ネットが収納された部分)とCO2カートリッジをすげ替えるだけ(10秒足らず)で再装填できる。 なお、同製品が日本の法律でどのような扱いになるのかを、関係各所に確認中のため、発売日や製品版のスペックは未定。ちなみに米国では、工具に分類されるため、特別な制約がなく、誰でも使用できるという。