イー・アイ・ソルは、幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2015」の日本ナショナルインスツルメンツブースにて、「音源可視化装置-高分解能版」のデモ展示を行った。 主に生産工場などに導入することを想定した技術で、モーターの評価、音ムラ、音変化の把握や、電子部品や回転ギアの異音検出、小型デバイスの音漏れ検査などに活用することができる。 カメラ搭載小型マイクアレイと専用のソフトウェア、データ入力・演算ユニットで構成されたシステムで、24個のマイクで対象物の音を確実にとらえ、ソフトウェアによりカメラがとらえた映像上に音を表示する。 ソフトウェアでは、音の大きさ(dB)をカラーで表示したり、波形にすることで“見える化”を実現。それにより音の発生源や波形の違いによる異音の把握が行える。 また今回、デモ展示されていたモデルは、従来の3fpsから25fpsの高速処理が可能になっており、ほぼリアルタイムで音の変化をとらえることが可能だ。 同社のスタッフによると、監視カメラなどセキュリティやテロ対策用途での応用については、「現段階では正確に音を把握するための機材が高価なため、コスト面で実現性は低い」という回答だった。音の見える化で、スナイパーや銃撃犯を監視カメラ映像から特定とするといった技術の実現は、もう少し待つ必要があるようだ。