「iPhone 6s/6s Plus」では、これが受信最大300Mbpsまで対応可能となる。しかしながら、NTTドコモとKDDIがLTEで利用している1.5GHz帯は今回のモデルでも対応しなかった。iPhoneは国内3通信事業者とも最も販売台数を稼いでいる端末であり、当然ユーザー数も多いので、iPhoneの対応するLTEバンドをいかに有効に活用してiPhoneの持つポテンシャルを引き出すかが勝負となってくる。 KDDIは、2GHz帯(受信最大150Mbps)と800MHz帯(受信最大75MHz)を束ねることで、受信最大225Mbpsの高速通信が「iPhone 6s/6s Plus」で利用できることをアップルの発表直後にアピールした(一部エリアより)。ソフトバンクはすでに2GHz帯(受信最大112.5Mbps)と900MHz帯(受信最大75Mbps)の組み合わせで受信最大187.5Mbpsとなる。 一方、NTTドコモは「iPhone 6s/6s Plus」発売日である25日から、同社のキャリアアグリゲーションである「PREMIUM 4G」を現行の受信最大225Mbpsから、262.5Mbpsに高速化すると発表した(送信最大速度はこれまでと変わらず50Mbps)。 「iPhone 6s/6s Plus」で利用できるLTEバンドのうち、1.7GHz帯(受信最大150Mbps)と2GHz帯(112.5Mbps)の組み合わせで実現させる。理論上はKDDIよりもさらに高速なデータ通信が可能になる。 ただし、1.7GHz帯が利用できるのは人口が集中している東名阪エリアのみ。それ以外のエリアでは800MHz帯(受信最大75Mbps)と2GHz帯(112.5Mhz)の組み合わせにより、受信最大187.5Mbpsとなる。両事業者とも1.5GHz帯(バンド11、21)はフルLTE化されているので、この帯域を有効に使いたかったところだろう。次期iPhoneに期待ということになろう。■大量のユーザーの通信をどうさばいているか 現在、国内の3通信事業者グループに割り当てられている周波数帯域幅の合計は、ほぼ互角だ。電波というのは限られた資源であり、国から割り当てられた周波数帯域の中で通信事業を行わなくてはならない。そして、その周波数帯域をユーザーがシェアして通信に使っている。 ということは、同じ場所で利用するユーザー数が多いほど、通信速度が遅くなってしまう。2015年6月時点で、ドコモの契約数は6,753万、KDDIグループ(UQコミュニケーションズを含む)は5,531万、ソフトバンクグループ(PHSを除く)は3,988万となっている(TCA=電気通信事業者協会公表データ)。 当然、加入者数が最大のNTTドコモは最も不利な条件を突きつけられている。急速にスマホが普及した2012~13年頃にかけて、都心部のターミナル駅などではLTEネットワークの混雑がひどく、3Gのほうがよほど快適と思われるような経験をしたこともある。 その後もスマホユーザー数は増える一方で、ネットワーク品質の確保のために通信事業者はどのような努力を重ねているのであろうか。とくに最大の加入者数を抱えるドコモは、都市部の通信品質の確保こそ喫緊の課題であろう。
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