キヤノンは8日、物体の光沢感・立体感・透明感などの「質感情報」を再現する「質感画像処理技術」を開発したことを発表した。デジタルカメラで取得し、プリントした画像において、これらを再現できるという。 光沢感・立体感・凹凸感・透明感といった質感を再現するには、色を再現するだけでなく、物体表面の凹凸や光の反射特性などの質感情報を取得する必要がある。今回キヤノンは、デジタルカメラを複数台用いて対象物を撮影し、微細な凹凸や光沢などの質感情報を数値化する技術を開発した。 これらの数値に基づき、高い耐久性を持つ「UV硬化型プリンター」で印刷、即剤に硬化させることで、オリジナルの質感を忠実に再現できるという。これによって、金属や布といった質感のプリント表現が可能とのこと。