ハシゴと脚立のトップブランド「ピカ コーポレーション」は、カラフルな小型脚立「GEM STEP」を出展。一見するとオシャレな椅子のような商品だが、これまで50年以上も脚立を作り続けてきたメーカーが開発した、耐荷重量120kgを超える立派な脚立だ。 2015年8月に発売されたばかりの商品だが、売れ行きはとても好調だと言う。ピカ コーポレーション・経営企画開発部 山川信男氏は「戸惑っています(笑)」と語る。 いままで同社は建築現場向けのプロ用の脚立を開発してきた。しかし社内で「ポリカーボネートを使ってなにかを作りたい」と提案があり、誕生した商品がGEM STEP。そしていざ発売を開始すると、いままでとはまったく異なった層にウケているそうだ。 特に多いのが独り暮らしの若い女性。部屋の電球を取り替えるときや、高所の収納スペースに物を出し入れする際に重宝されているとのこと。一般的なアルミの脚立と違い、部屋のインテリアとしても優れている。さらにパッケージもデザイン性を意識して作られているため、プレゼントとしても喜ばれているそうだ。 山川氏は「いままでの我々の商品はホームセンターなどを中心に取り扱っていただいていましたが、GEM STEPは客層が違うので、今後は雑貨屋などを開拓していきたいですね」と展望を語る。 なお、GEM STEPは樹脂製のため、アルミよりも軽量。さらに放置しておいても錆びることがなく、めったに使わないユーザーには嬉しい。脚立としてだけでなく、簡易的な椅子にも使えそうなアイテムだ。