現地時間3日、同社のブースでリハーサルなどが行われるなか、ひと足早くデモンストレーションを取材した。「インタラクティブミラー」は昨年のIFAに続いて、今年も出展。同社の画像認識技術を活かしたシステムだ。
デモでは、寝室に女性用の大きな鏡台を設置。朝、目を覚まし、イスに座ると、顔認識技術により、その日の体調をチェックする。また、「レストラン(食事)」、「アウトドア」、「ショッピング」といった、その日のシチュエーションに合わせて、メイク(化粧)の方法をリコメンドしてくれるという。
鏡が自分の顔を認識すると、左側にメイクアップのパターンが表示。そして右側には、眉毛や頬、唇の各メイク方法が登場し、メイクのシミュレーションができるようになっている。
おすすめのメイクについては、海外で活躍する日本人のプロメイクアップアーティスト(名前は現時点で非公開)が監修しているという。
今年の展示では、女性のメイクと同様に、男性のヒゲも試すことができるようになったほか、メイクやヘアスタイルを仕上げたあとに後ろ身を確認するための動画機能、ズーム機能なども追加された。
デモでは、操作はリモコンを使って行われるが、鏡をギリギリ直接触れずに操作ができる技術の採用や、スマートフォンやタブレットとの連携も検討している。
今後は、2016年に、化粧品メーカーや百貨店など法人を対象に商品化予定。日本のみならず、世界で展開していきたいとしている。