■ビジネスシーンにもTONEは使える? ビジネスマンでも、日頃の携帯電話料金を安く抑えたいからMVNOの“格安スマホ”に注目しているという方も多いと思う。TONEがビジネスシーンで活用できるスマホなのかというポイントについても考察してみたい。 まずはテザリングについてだが、TONEでは対応しているし、実機でもスムーズに使うことができた。ただ、気をつけたいのはトーンモバイルのサービスにはパケット容量制限があるということ。 そのボーダーラインは300MB/1日、あるいは連続する2日または3日間の累計で300MB以上を使ってしまった場合、通信制御による低速化が発動してしまう。外出先でWeb検索やメール、SNSのチェックを短時間利用する分には問題ないと思うが、連日・長時間に渡るTONEのテザリング単体でのノマドワークや、大容量の写真アップロードなどは控えた方が良さそうだ。 また、海外での利用はどうだろうか。TONE自体は一般的なSIMロックフリーのスマートフォンなので、海外に出かけて現地でSIMカードを調達すれば問題なく使えそうだ。3G通信専用機であることと、カードのサイズはmicroSIMであることをSIMカードの選択時には気に留めておきたい。なおSIMカードスロットはデュアルで設けられている。 外出先でスナップ写真を記録する際のカメラとしてなら、TONEの内蔵カメラのクオリティは十分に使えるレベルだと思う。「TONE One」を活用すれば、記録した写真をPCの画面上でチェックして、必要な写真はスマホをPCに接続しなくてもワイヤレスでダウンロードができる。 PCで作成したWordやExcelのドキュメントを、TONE Oneのブラウザアプリ経由でスマホに転送することもできる。移動中の資料チェックもはかどりそうだ。 さらにビジネスとは直接関係ないが、毎日の歩数や消費カロリーをチェックできる「TONEライフログ」アプリもプリインストールされているので、ぜひ活用したい。■初心者向けの枠に捕らわれない、気持ち良く使えるスマホ TONEならではの独自性を追求したインターフェースやアプリなど、実際に使ってみると必ずしもスマホ入門者向けに「簡単さ」だけを追求したスマホではなく、これまでにある程度スマホを使い込んできたユーザーも気持ち良く楽しめる「シンプルさ」をかたちにしたスマホであることが見えてきた。 ホーム画面はAndroid標準に変更することもできるが、TONEを使うなら敢えてオリジナルUIの「スタイル」をメインにしてもよいと思う。オリジナルメニューへのアクセスがスムーズで操作の動線も理にかなっている。 今回は短期間ながらも実機を使ってみた感触として、IP電話による音声通話の品質には特に問題がないように感じられたが、特に音声品質を重視したいのであれば月額935円(税別)で付けられる「3G音声オプション」を併用する手もある。 全体にバランスのよいTONEだが、唯一LTE対応は実現して欲しかったところ。「高速チケットオプション」やWi-Fiの併用により、動画や音楽配信は利用できるとはいえ、日本を代表するエンターテインメントカルチャーのリーダーであるTSUTAYAのスマートフォンであるならば、モバイル通信ベースでより手間なく快適にエンターテインメントコンテンツが利用できるスマホを期待するユーザーも少なくないはずだ。次世代機での対応を望みたい。 全国に展開するTONEモバイルの取り扱い店舗、オンラインショップと電話サポートによる購入前後の手厚いケアは間違いなくブランドイメージの向上につながるはず。専任オペレーターによる電話での遠隔サポートも注目したい試みだ。 親子の絆をつなぐ「TONEファミリー」の充実した機能を待っていたというユーザーも多いだろう。まずはファミリー層やシニア層を中心にユーザーを取り込みながら、マニアックなこだわり層にもトーンモバイルの名前が広がっていく可能性が十分に感じられた端末だった。 なお次回は、「楽天モバイル」を取り上げる予定。
処理性能、AI機能も進化!「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」 2024年8月23日 Google Pixel 9とPixel 9 Pro XLが登場。AI機能や処理性能が向…